波打つ 目に沁みる青さが
心の奥に焼きついて
深いバケツ 満たす君の涙をブチまけたみたいな海だ
心の奥に焼きついて
深いバケツ 満たす君の涙をブチまけたみたいな海だ
アルバム、『ワールドワールドワールド』に収録されているNo.9という曲の一節。反戦を歌った曲だ。No.9とは、文字通り日本国憲法第9条のこと。
作詞者のゴッチによれば、この一節は沖縄県の糸満市にある平和記念公園と、その近くの崖から見える海を歌っているのだという。
沖縄のどこまでも青く澄みきった美しい海をみて、悲しい気持ちでいっぱいになってしまうという、彼の気持ちがよく表れている。
6月23日は沖縄慰霊の日でした。太平洋戦争末期の昭和20年、本戦争最大の地上戦と言われた、いわゆる「沖縄戦」が終結した日。
平和記念公園の石碑には、それこそ、ゴッチ曰く「大きなロックフェスティバルがいくつも丸ごと収まるくらいの人々」の、奪われた尊い命の名前が刻まれているそうです。
沖縄には未だに行ったことがないけれど、私も一昨年の夏、広島の原爆ドームを見て、平和記念公園と、原爆資料館に行ってきた。
戦争の悲惨さや残酷さ、恐ろしさが、残された数々の資料からリアルに伝わってきて、言葉が出なかったのを覚えている。
小学生、中学生時代に戦争を体験した祖父母に、当時の生活の様子や、戦死した兄弟のことを聞いて、今の恵まれた自分の生活からしたら、想像を絶する時代だったのだと感じたりもした。
言葉にするとすごく陳腐になってしまうし、戦争を知らない自分が言っても、所詮は「何も知らない若者のタワゴト」という目でみられるかもしれない。でも、こうして全国各地に平和記念公園や、資料館といった戦争の傷跡を残す場所があるということは、私たちのような戦争を知らない世代や、もっと後の世代に、過去に起きた悲しい記憶を伝えるためでもあるんだと、やっぱりそう思う。
未来があるはずだった若者や、多くの人の命が消えていった時代があったということ、そんな人たちの上に、今の平和があるということを、こういう日に再確認し、思うことが大切なんだろうな。
何かを達成するため、誰かを納得させるために、たくさんの命が犠牲になるようなことは、決してあってはならない。
沖縄の美しい海は、そう考えると、
深いバケツを満たす君の涙をブチまけたみたいな海
でもあるんだね。
そして、その海の美しさは、過去の深い傷をたくさん吸い込んだ上に成立つ、平和や、希望や、幸せなのかもしれない。
同じく戦争を知らないゴッチだけれど、彼なりに感じたことが形(歌詞、曲、日記)になっていて・・・どんな決まりきった中身のない言葉よりも、よく伝わってくる。 何故か。よく分かる。
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